盆栽
なかなか記事の更新ができず、気がつけば早くも3月になりました。遅くなりましたが、皆さま今年もよろしくお願いします。
新年に何か新しいことを、というわけでもなかったのですが、たまたま1月中頃に盆栽を手に入れました。
長寿梅というそうで年に3〜5回、花が咲くことからその名がついたそうです。
とは言うものの、うちに来たときは枝ばかりで少し心配になりました。以前から道を歩いていて植込みや街路樹、公園に咲いている花などを眺めたりするのは好きでしたが、自分で育てたり世話をしたことはほとんどありませんでした。
うちの玄関先に少しプランターを置いてあるのも、スタッフゆうこ(妻)が趣味で水やりをしてくれたり草引きをしてくれているのを、たまに手伝う程度でした。
それが何故か盆栽に興味が湧き、もちろん高価なものではありませんが手に入れてみました。
ぼくは何となく観葉植物の一種かな、と気楽に考えていたのですが、庭いじりの好きなお友だち等に話すと、''上級者向け"とか"いきなり盆栽から入るのか"と言ったコメントをいただき、そんなにすごい趣味だったのかと、逆に驚いてしまいました。
中には以前、お仕事の関係で人から借りた盆栽が1000万円もするものだったというエピソードを教えてくれたかたもいて、そんな値打ちになるものもある世界だと知り本当に驚きました。
絵画や陶芸と同じ芸術、それも生きた芸術ということなんですね。
今はきれいな青々とした葉が伸びてきて、まだまだ朝晩は冷えますが春の訪れを感じさせてくれます。そして何よりも、じっと動くこともなく黙ったままの植物も確かに生きているんだな、そこに間違いなく生命があるんだなと今更ながら感動しています。
紅い花が咲くのが本当に待ち遠しい思いで毎日見ては声をかけている最近です。
植物も、ねこたちもワンちゃんも皆んな一生に一度の命を大切に、それぞれ一生懸命に生きています。
その子たちを日々、大切にお世話されているかたたちは、そんな生命の尊さを肌で感じ、理解されているかたたちばかりです。
ペットシッターサービスやねこの民宿のご利用を通じて、お会いさせていただき、お話をさせていただくお客様も本当にそんな素晴らしいかたばかりで、いつも新しい気づきや感動をいただきます。
そんなお客様のご家族である大切なねこちゃんを、お客様に代わってお世話することを任せていただけることは本当に光栄なことです。
まだまだ未熟で力不足ですが、お客様からいただいたご信頼に応えられるよう、これからも色んな知識やスキルを身につけて、ねこのプロと名乗るのに恥じないよう頑張っていこう、そんな風に奮い立たせていただけます。
そして何よりも、お留守番のお手伝いをさせていただくねこちゃんは、その小さな体に大切な大切な生命を宿しているんだということを忘れることの無いように、これからも精一杯、心を込めてお世話させていただこうと、改めて肝に銘じていきたいと思います。
生きものを扱うことを許可された第一種動物取扱責任者として、あまりに当然と言えば当然ですが、小さな盆栽がそんな当たり前の、ですが自分にとって一番大切なことを再確認させてくれました。
今年も新しいお客様との出会い、懐かしいお客様との再会のたくさんあることを願って。
ペットシッターフレンドリー代表
もんちゃん